〜帰り道〜








 



 「かえろ―ぜ!!・・えぇ?」



 


 俺が勢いよく部室に入っていったら宍戸に口をふさがれた。

 しかもそのまま耳元でアホって言われた!

 なんだよ〜!アホって言うほうがアホなんだぜ!!

 おれが反論しようと又口を開こうとしたら侑士とか跡部とかも俺の事を馬鹿にした目で見ていた。

 流石に俺もとまどってあたりを見回した。



 「あ・・・・」



 そんな俺の視界に入ってきたもの。





 「先輩が寝てるんですよ」



 

 鳳の説明なんて無くてもわかる。

 は仕事が速いから俺たちを待っている間に寝てしまったみたいだ。

 最近は大変そうだったし。。

 何も言わないけど疲れてる、そう言うのが何となく感じられた。









 「家でもあまり寝てないみたいだしな。まぁ無意識に不安なんだろうけど」



 そう声を発したのはとすんでいる海那。

 テニス部に入らなかったけどたまにこうやってのことを待っている。

 運動神経は悪くないって侑士が言ってから何度も誘ったけど部活をする気が無いらしい。





 「じゃぁさー今は不安じゃないってことだよねー」



 寝ていたと思っていたけどジローは起きていたらしく口を開く。

 ジローの言葉に誰も何も言わないけど嬉しいに決まってる。

 全然知らない事もいっぱいあるけどでも知りだした事もたくさんある。。

 

 前までは絶対こんな事なかったから嬉しい。







 そんなんで寝かせてやろうと言う雰囲気になった。

 けど俺がかばんを開けっ放しで派手に落としては目を覚ました。

 (散々馬鹿とかアホとか言われた。わざとじゃないのに!・・・まぁちょーっと振り回したけど・・)










 

 「・・・・・・・・・」





 だけどは何も言わない。

 まだ寝ぼけてるのかそれとも寝てしまった事に驚いているのかわかんないけど俺たち一人一人をじっと見ている。














 「・・・・今何時?」





 やっと言ったのがそれ。





 「今ちょうど岳人が帰ろうって言うとったとこやで」



 「そう・・ごめんなさいね」


 

 こういう時、俺は自分の幼さを改めて知る気がする。

 俺は侑士みたいにフォローできる事は無いと思う。

 別にだからって誰かに責められる事は絶対無いけど俺は俺が嫌になる瞬間だったりする。

 そんなことを考えているともうすでに皆帰るモードに入っていた。

 

 







 「今日は海良が夕食作るんだったかしら?」



 「あぁ、確かそうだぜ」



 「海良の夕食は美味しいわよね」


 「・・・嫌味か?」



 「別に。ただ命の心配して食べなくてすむと思って」



 「俺を夕食当番にするほうが悪い」



 「皆平等に。って言ったのは海那でしょう」








 海那が着てから新たに知ったことはは毒舌な相手が大体決まっていると言う事。

 海那はどこか跡部に似てるところがあるから(自意識過剰的なとことか)。

 でも今から考えるとだからと跡部は喧嘩するのかもしれない。

 そしてが跡部と話したのかもしれない。









 「あ、岳人」



 みんなで自分の事をしている時が近づいてきた。



 「んーなんだ?」



 「ボールの片付け最後までしてくれたんでしょう?ありがとうね」





 のこういう小さな心遣いは好き。

 それでこんな事で相変わらず嬉しくなる俺は単純だと思うけどそれすらも認めてくれてるから。


 そして侑士にはできない事だと思うからこういう瞬間は俺は好き。
































――――――――――――――――――――――――( 侑士 )




 帰り道、どんどん人数が減って最後は勿論俺ら3人。

 この時が一番静かや。

 何も言わんでも別に不愉快に感じへんし。

 むしろこれのほうが自然な気もするほどや。

 もちろん会話はあるけど、長続きする事は少ないし。。

 はじめの頃はよくと海那で言い合っていたんやけど、なんとなくわざとな事もわかってたからたちもそれに気付いてからは回数は激減した。
 

 「そういえばが侑士も夕食食べに来ないかって言ってなかったかしら?」

 
 そのの言葉は俺にも海那にも向けられていた。


 「、きいといてって言われてただろ?相変わらずいい加減だな」

 「朝は何かと忙しいの。で侑士どうする?」

 「海良の料理はのお墨付きだぜ」

 「・・・なんか刺があるいい方ね」

 「別に―」


 本当にこの二人を見ているとと跡部みたいや。(まぁ片方はやけど)
 
 みてて飽きんしな。



 「行ってええの?」

 「ええ、多分侑士の分も用意されてるわ」



 それって俺には決定権無いやん。
 
 どっちにしても行かせてもらうつもりやったけど・・。


 「なら行かしてもらうわ」






 見てて飽きへん人や。

 とはじめてあった時も思ったけど今は微妙にちゃう。

 初めは観察のしがいがあるとおもっとった。

 だけど今は参加したいと思うようになった。

 不思議やけど。


 興味とか一言で表せなくなった。



 惹かれている。



 この言葉が一番ぴったりやと思う。

 そしてこのことは嫌ではあらへん事。


 ほんま、自分じゃないみたいやな。



 何もかもがいい方向へ行ってる・・・んやろな。



 にとっても俺たちにとっても―――――――。



















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〜・あとがき・〜
なんとなく書いたもの。
侑士君苦手やなぁ〜。。。キャラは好きだけど喋らせれない!
(関西に住んでいても関西弁は良くわからない・・)
本当は岳人だけにしようと思ったけど短かったからたしたら訳わかんなくなった・・・。
これはそのうち削除カナ・・・。








                   04.03.18












 
 

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