〜二人の転校生〜
「「跡部先輩」」
「「忍足先輩」」
「「「「付き合ってください」」」」
そんな女の子たちの声がする。
何も公衆の前で告らなくても良いのに。(しかも朝練で・・よくやるわね)
最近こういうのもあっさり受け止めるようになった私は異常なのかも・・・。
でも週一であると・・・しょうがないと思う。
「毎日忙しいわね」
教室に向かっている途中で跡部にはなしかけた。
「あー?やいてんのかよ」
「やいてほしかったの?」
「・・・」
「相変わらず辛口やなぁ、は」
話に入ってきたのは侑士。
私たちはよく一緒にいるようになった。(前からかもしれないけど)
別に束縛されてるわけじゃない。
私が好きでいるだけ。。
「じゃーな!」
「あ、うん。岳人前向きなさいよ」
私達の教室はそんなに近くない。(遠いわけでもないけど)
だから普段の休み時間にはなかなか会うことはない。
次に会うのはきっと昼休み。
少しずつ別れていって最後には跡部と二人。
まぁ、そのときには席についる状態なんだけど。
同じクラスで隣の席。
始めは凄く嫌だったし憂鬱なぐらいだったけど、今は別に気にならない。
「あ、跡部。今日生徒会あるんでしょ?」
「あぁ。岳人の奴とかがサボらないように見とけよ」
「分かってるわよ」
今更だけど跡部って凄いと思う。
男テニの部長しながら生徒会長までしているし・・・。
そんなことを考えていたらいつのまにか担任が入ってきたようだった。
いつもどうりSHRが始まる。
――――――――――――――――――――(忍足)
いつもどうりSHRが始まったら今日は担任以外にもう一人生徒が入ってきよった。
のとき同様転入生らしい。(男子生徒だけど)
最近は変な時期に転校が多いんやなぁ。
のんびりそんなことを考えていながら適当に自己紹介とか聞き流しふと黒板を見た。
「 海那」
?
と同じ苗字やん。
偶然にしちゃ珍しいなぁ・・。
何気に似てる気ぃするし。
やけど、その時はそんなに気にしぃひんかった。
珍しいといや珍しかったけど。
同時刻。
青春学園3年2組。
同じく男子生徒が転校してきていた。
「 海良」
?と同じ苗字か。
そういえばなんとなく輪郭が似てる気もするかな。
そんなことを大石が考えていた。
誰にとっても大きな出来事になると知らずに。
next→
←back to dream
〜・あとがき・〜
まぁ、3部の始まりです。
とりあえず、初めなのでこんなもので・・。
オリキャラの海良と海那。
まぁ、皆さんの予想どうりになると思います。。
3部も宜しくお願いします。
2004.1.31