〜変化の不安〜




 






 

 俺らの混乱が収まらないまま部室に半強制的にに連れて来られなんとも言えない沈黙が下りた。
 『は俺の彼女だ』
 といったコイツ・・(だったな、確か)
 
 「で、結局どういうことなん?」
 
 忍足の言葉はに向けられていた。

 「・・そんなのこっちが聞きたいわ」

 そう言ってに目をやる。
 そんなのことを横目で見て口を開いた。

 「が逃げるからだろ?」
 「だからって部活の時にこんなことするなんて思わなかったわ」
 「俺たちも気が長くないの知ってるくせになに言ってんだよ」
 「・・・俺たちって海良も何かしているの?」
 「さぁな、にでも聞けば?」
 「・・・・」


 二人の会話は俺たちにはわからない。
 ただがこんな風に無防備に(刺はあるけど)話している姿を見るのは気分が良くない。
 しかもの名前まで出てきて訳がわからない。
 それに俺たちだって気になる事がある。
 俺たちはそんなに気長じゃない―――。



 「俺たちにもわかるように説明してよ〜」

 跡部あたりが言うかと思っていたことを未覚醒状態のジローが言って驚いた。
 だけどジローの目を見たら納得してしまった。
 (覚醒してるんじゃねぇか・・・)
 もそのことにすぐに気付いたらしくに向けていた視線を俺たちに変えた。


 「詳しい事は私もまだわからないのだけど・・」

 ちらっとの事を見たがは話すつもりが無いらしく目をそらす。



 その中岳人が叫ぶように聞いた。

 「ほんとにの彼氏なのかよ!?」
 


 こういう時の岳人の率直さには感謝する。
 (こういう時だけだけど)
 はその言葉に嫌そうな顔をして

 「そんなことあるわけ無いでしょう」

 と言った。
 
 なら誰なんだ?と聞こうとしたときチャイムが鳴った。
 時計を見るととっくに朝練の終わっている時間。
 しかも俺らはジャージのまま。


 「わ〜!!遅刻だ!!」

 最初に岳人が騒ぎ出す。

 

 「あら、大変ね。なら私は先に行くから」

 と言って出て行ってしまった。
 
 他のメンバーは慌てたり別に構わないといつもどうり着替えたり様々だ。
 気付いたらもそこにはいなく、俺たちは結局何も聞くことができなかった。
 まぁ忍足が同じクラスだから今は教室に向かう事を優先させた。

















――――――――――――――――()

 まさかこんな時に動いてくるなんて私もも予想してなかったわ。
 ・・・・まぁ気は短いのは確かなんだけれど。
 
 それにしてもこの間あの人達がきたこと。
 海良と海那が来た事。
 そして急ぐ必要があったこと。

 正直何もわかってないこの状況は心配。
 またあの人達に振り回されるのはごめんだわ。


 だけど。




 それに跡部達を巻き込むのはもっと嫌。


 




 海良がのほうに行っている事もわかったいる私はにメールを送った。









 『今日の部活後、あの公園で。もちろん4人で』












 オマエナンカ・・・・。




 私たちに向けられたあの言葉。
 私は忘れられない。
 あの人達が私たちに言った事もした事も。

 絶対にわすれられない。


 そして。
 もう二度と味わいたくない。
 あんなドロドロとした感情をぶつけられるのは。
 
 だから早くこの状況何とかしたいの。
 
 焦りが私の中で大きくなっていく。
 早く理由が知りたい。
 早く解決させたい。

 跡部達を巻き込まないうちに。
 何事も無かったように終わらせたい。





 ねぇ、

                    あなたはどう思う――――――?














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〜・あとがき・〜
まぁ、当然ながら彼氏ではありませんよ。(彼氏だったらそれはそれで面白いけど)
ヒロイン達の過去はいまだ謎ですね〜。
それにちゃんの好きな人もちゃんの好きな人も。
いつか明かされる日が来るのだろうか・・・(ヲイ)
(こんな事言って次で明かされたらどうしよう・・・笑)






2004.2.7






















 

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