―彼女たちと彼の過去―












 「  夢を見た。

      見えるのは公園。

          空。


      と。

                   凛       」









 『  夢を見た。
 
      見えるのは雨。

        と    凛


      
     無数の涙          』
















 気がついたときは保健室だった。


 正レギュラーの人が居て隣でが眠っていた。






 「ちゃん?」


 ジロー君の声。



 「ごめんね・・・・」



 私はゆっくり起き上がった。

 軽い目眩を感じながら口を開いた。
















 私とは幼馴染だった。

 そしての双子の兄、凛も。

 すごく仲が良かった。


 あの日までは――――。




 私たち3人が公園で遊んでいたとき。

 ジャングルジムの一番上に居た私に凛がぶつかって私は滑り落ちた。

 打ち所が悪かったらしく意識を失って私は救急車で病院へ運ばれた。

 だけど意識はすぐに戻り骨折だけの怪我ですんだ。

 私は別によかった。

 そんな事。


 だけれど。

 親は黙っていなかった。

 の親に怒鳴る私の親。

 ないて謝るたちのは母親。


 そして私に凛が話し掛けてくれると必ず怒る親たち。


 はそんな様子を見ていつもないていた。



 そして。







 【 お前のせいだ! 】


 親の言葉は凛へ向けられた。


 そして凛はいなくなった。


 残したのは。




 《 も同じだけ愛してるよ。だからを守ってあげて》





 凛はそれだけを残して。


 誰にも言わずに。




           い な く な っ た 。





















 壊れるかと思った。

 私は。


 壊れてしまいそうだった。



 だけど。



 を守らないといけなかった。




 笑えなくなったを救おうと色々やった。




 そして笑えるようになった










 それをまた。












 壊してしまった。

















       私  の  せ  い  で   。











 

                                  罪は重くなるばかり――――――――――――。









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―・あとがき・―
とうとう明らかになった過去です。
暗い暗い・・・。
だけどまだまだ知らないことはいっぱいです。
ヒロインも従姉妹も。
次回は従姉妹のお目覚めですね。















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