―冷たい目ー





 私は次の日悩んだあげくいつもの時間、つあり朝練に行く時間に家を出た。

 いつもと変わらない通学路。

 だけど向かった先はテニスコートではなく音楽室。

 そこにいるのは音楽教師であり男テニ顧問の榊先生。









 「おはようございます、マネージャーのです。このたびは退部願を届に着ました」


 私は息を吸う間もおかず一気にいった。

 だけど監督も動じることなく返してきた。


 「理由はなんだ」

 「正レギュラーとうまくいかないので。私がいると伸びる者も伸びないようですし」

 昨日、ジロー君と話しているときも気にしないようにしていてもついつい正レギュラーに目が行ってしまった。



 正直、平部員より集中できてないように映った。





 全ては私のせい。








 【あんたのせいよ!!全部!!!】








 「・・・それにマネージャーはさんもいますし」


 この部は実力重視だから去るものは勝手に去れ。そんなクラブ。

 だから次の監督の言葉を一瞬疑ったのは当たり前だと思う。

 
 「考えておく」


 『どうして?』



 「結論が出るまでいつも通りだ。わかったなら行ってよし」



 『なんで?』




 結局私はそのまま流されてしまい、音楽室から出た。

 いつも通り・・・ってことは私は朝練に行かなければいけないんだよね。

 それはあまり良いことだと思わなかったけどしょうがなく私はテニスコートに向かった。




 




 テニスコートへ行くと平部員や準レギュラーが私に気づいて話し掛けてくれる。


 「どうしたんだよー昨日から」

 「本気で体調でも悪いのかよ?」


 部員に心配されるマネージャーもどうかと思うけど素直に嬉しい。

 ただ答えられないのが苦しかった。




 (でもマネ止めろって言われたなんていえないし・・)

 しばらく部員たちと話していると冷たい視線を強く感じた。

 チラッとそっちを向くとやっぱり正レギュラーの人たち。

 なんとなく嫌な雰囲気を壊してくれたのはジロー君だった。



 「おはよー!来ないから心配したC〜!!」


 どこにいたのか、覚醒状態のジロー君に私も驚いたけどそれ以上に正レギュラーやが驚いてるみたいだった。


 「おはようジロー君。ちょっと監督のところへ行ってただけ。心配してくれてありがとうね」

 「監督?何しに行ったの?」

 
 一瞬ジロー君の目つきが変わった気がした。

 なんていうか・・鋭いよ、ジロー君。



 「用事があってねー。それより練習しなよ?」

 明らかに不自然だと思ったけどジロー君は何も言ってこなかったから良しとした。

 正レギュラーのほうへ戻って行くジロー君。 


 ・・・・私としゃべってるの見られて平気だったかな・・・・?













 「ジローお前いつの間にあいつと仲よおなったん?」


 そう俺に言ってきた忍足はちゃんを見てる時みたいに冷たい目をしていた。 


 「昨日お話した」

 「ジローあいつにだまされてんじゃねーの?正気かよ」


 岳人の目も冷たい。


 「ほどほどにしとけよ、ジロー」


 跡部も。


 皆、同じ目。












 俺もちゃんの事こうやって見てたのか。








 そう思ったら息が詰まるぐらい
 
                 痛かったんだ――――――――――――――。












―・あとがき・―
どんどんジロー君メインになってきたなぁと思う今日この頃(笑)
前回はレギュラーと関わらなかったのでしばらくはレギュラーと。
従姉妹は徐々に。












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