― 未来 ―









 月日は流れ高校3年生になった私。















 
 「それにしてもあの時はこんな風になるなんて思ってもみなかったよね、

 
 そう話し掛けてきたのはあの頃より数段綺麗になった

 理由は色々あるだろうけどやっぱり大きな理由は・・・。








 「まぁ感謝しねぇこともねぇな」

 「ったく景吾は素直じゃないんだから」

 「まさかを跡部に取られるとは思っとらんかったからな」





 そう、は部長と付き合っている。

 最初は侑士たちが妨害してたけど侑士にも高校になって最愛の彼女が出来たりして今はいいカップルだ。


 「結局今はあのときのメンバー全員がそろってるしな」

 「確かにね〜全員そのまま氷帝に残ったしね」

 「しかも跡部は又部長だろ!はマネージャーだし!」

 

 そう、あの中学3年生のときのままの状況。

 ただ部長とが付き合ったり変化もいっぱいある。

 まぁこうやってこのメンバーで話してるとこが大きな変化かも・・・。



 「というよりあの頃より増えたって気もしますけどね」


 鳳君がそう言って私たちが頷いたちょうどそのタイミングで部室のドアが開いた。








 「何楽しそうに話してるんだよ、外まで声が聞こえてるし」

 「あ、凛!」

 「補習お疲れ様v」

 




 そう、あの時と違うのは凛が居るってこと――――。

































 「本当のこと・・・?」


 私との声が二重唱する。


 
 「凛はな、まだ居るんだ」


 「え?」







 凛は生きていた。

 私は凛が居なくなった日の事をはっきりと覚えてない。

 それは忘れたかったからかもしれない。


 凛は病気だったらしい。

 あの頃私の怪我で精神的にも肉体的にも疲れていた凛はその病気への抵抗力が弱まった。

 その後都内の大学病院に入院し続けていたという。

 ただ凛は私とには言わないで欲しいと頼んだ。


  
 「きっとも何らかの形で自分を責めるから」



 



 私ととそして皆でそのままでその大学病院へ行った。

 面談時間ギリギリについた私たちは急いで凛の病室へ向かった。


 『 凛』



 そうプレートのある部屋。


 高まる鼓動を抑えるようにゆっくりドアノブに手をかけて。










 「・・・・・・・・・・」








 沈黙。


 そこに居た凛はあの頃と変わってなかった。


 お互い見詰め合って・・・・。



 なんていうか・・・さすが長年一緒にいただけのことはある。

 私とは本当に同時に言動を起こした。




 「「凛の馬鹿!!」」


 凛にギリギリまで近づいて病院である事も忘れて叫んだ。



 「何勝手にいなくなってるの!」

 「っていうか病気ってなに!!」

 「責めるとか決めないでよ!」

 「確かに私たちは自分を責めるかもしれないけどね」


 「「居なくなられるよりマシよ!!!」」




 私もも肩で息をしながら凛を見つめなおした。






 「・・・ったく相変わらずなんだから」




 凛はそう言ってとそっくりのあの笑顔を浮かべた。

 


























 結局その後凛は退院した。

 勉強は一応していたらしく私たちと同じ氷帝に高校のとき入学してきた。

 だけど私も・・・凛も付き合わなかった。


 確かに凛は大切だけど。

 今でも大切だし愛してない事は無い。

 きっと愛してる。


 だけどそれは家族愛みたいのもので・・・恋愛とは違う。



 そう気付いた頃私は告白された。








 「〜凛が俺のお菓子取った〜」


 凛が部室に来てすぐに追ってきた人が居た。



 「凛!さっさと返してあげてよ!」

 「やだね。俺のをとったんだから」

 「・・・凛最近性格悪くなってきたね・・・」

 「そういうこそ俺に冷たくなったよな」



 しばらく凛とにらみ合ったけどきりが無い事が分かってる。






 「また私が作ってくるからあれはあきらめて、ジロー」

 「の手作りが食べれるんなら全然良いC〜v」








 きっとあの時から。



 凛が居なくなって初めて楽しいと思わせてくれたあの図書室の会談の時から。










 私の一番はジローになってたんだ。















 「このバカップルが」

 「・・・跡部が言える立場じゃないじゃん」

 「なんだと、ジロー?」

 「ジローを苛めないでよ、跡部」

 「がそう言ってるんだから苛めないでよ、景吾」

 「・・・・」





 「ほんとお前らバカップルだぜ」




 相変わらずの岳人の余計な一言でいつも被害を被ってくれる。

 そんな様子をみて自然と笑みが出てくる。




 もうこれから笑う事ためらったりしないよ。








 
           こんな日常はこれから先も手放すつもりは無いよ、ねv
 











 ‘ 過去も今も未来も
                        愛し愛されたい ’











                   < END >












―・あとがき・―
約4ヶ月ほどかかってしまいましたがようやく最終話です!
なんだか連載の最後を書くのは悲しいような嬉しいような・・・。
一応想像していた通りのラストを迎えました。
実はある漫画とかぶってるような・・・そんな気がしてならないのは私だけ?
でも本当にこれが私が書きたかったものですから!!!
ただ凛の「生」「死」をかなり悩んだ・・・。
でも日常的な事を反映させてこういう形にしました。
従姉妹と跡部なんて私の中で一番意外だったんですがどうでしょう?
まぁ色々と大変な事も(移転とか)あったけどこれがかけて楽しかったです。
これも読んでくださった皆様、感想を下さった皆様のおかげです。

本当に有難うございました!!


 






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