〜必要な理由・理由・〜











 「



 屋上に彼女の姿を見つけてその後姿がどこか悲しそうでどこか寂しげでそれ以上に綺麗で皆して言葉を失った。
 きっと彼女は僕達がきたことに気付いてるだろう。
 それでも振り向く事が無かったから名前を呼んだ。


 「正直びっくり。くるならかなって思ってたし」

 
 そういうの顔は逆光でよく見えなかった。
 だけど、きっと無表情なんだと思う。
 声にも雰囲気にも無が感じられる。


 「教えてくれたのはなんだけどね」


 そう言ったのは英二だった。
 いつもどうり明るく言ってるけど真剣な目をしてる。
 

 「っていうか、ヒントを貰っただけじゃないんすか?」

 「う・・まぁそうだけど」


 いつもの会話にも少しだけ空気を解いた。
 勘のいい子だからどうしてここにきたかとかすべて分かってるんだろう。
 

 「残念だった?じゃなくて」

 
 僕がそう聞いてみたら英二達も黙った。
 ここで否定してくれなかったら僕達はに連絡してきてもらうだろう。
 たった一言の大きな賭け。
 

 「前にがいなくなったとき、氷帝の人が見つけてたでしょ?」


 その賭けに答えるわけでもなくでもはぐらかしてる訳でもなくが口を開いた。


 「あの時、もしじゃなくて私だったら?って考えてたの」


 はそう言ってこっちに近づいてきた。
 ちょっとづつの表情が見えてくる。


 「だから・・今は皆が来てくれないかな・・って思っていたわ」


 そんなの表情はやっぱり無表情だったけど、でも悲しそうには見えなかった。
 しっかりと僕たちを見てくる。
 も・・も・・目にいろんな力を持ってる。
 言葉にしないことを目で訴えてくる。
 

 「それって待ってたってこと?」


 単刀直入に言うのは越前。
 は少し首をかしげて

 「そうかもね」

 ちょっとだけ表情が柔らかくなった。


 

 「どうせ、あの人たちの事聞いたんでしょう?」


 しばらくしてが苦笑しながら聞いてきた。
 あの人たちとは親の事だろう。
 

 「相変わらず勘が良いんだね」

 タカさんがそう言ったけどそれはきっと僕達の代表になったと思う。
 誰もがそう思ってる。
 

 「もし、皆が来なかったら氷帝にでも転校しようかなって思ってたの」


 の言葉に皆さまざまな反応をする。(英二とかわかりやすく驚いてるし)


 「中途半端に付き合うのだけは嫌だったから。このまま離れたって構わなかったわけだし・・ね」

 「だけど、僕たちは来た。その時はどうするつもりだった?」


 そう、あくまでもそれはこなかったらの話。
 でも現実に僕たちはの元へ来た。
 

 「もちろん、反対よ。中途半端には付き合わない、離れない」

 「それはこれからも俺たちに付き合ってくれるってとってもいいのかな?」


 いつもどうり意見をまとめるのは大石。
 


 「えぇ、私はそのつもりよ。まぁ、そっちの出方にもよるけど・・」



 そのの言葉を聞いてちゃんと理解してるのかは分からないけど英二が騒ぎだした。


 「よかったぁ!居ないと寂しいし〜!!」

 「なら、データーしっかりとらせてもらわないとな」

 「よかったっすね!」

 「いないと色々大変だからな」



 思い思いに口に出したり表情に出したり。
 その様子をみた彼女は最初は少し驚いてるようだったけど雰囲気が優しくなった。




 「これからもよろしくね」



 お互いまだ知らないことがたくさんあるけれど。
 これから知っていくのもいいと思う。

 上辺だけじゃなく、本当の彼女の笑顔を見るためにも。




 これからだって全然構わない―――――。



















〜・あとがき・〜
どうでしょう?自爆した・・って感じなんですが・・・。
書きたいことがかけなくて悲しい・・。
・・・本当は二人とも警戒心とかそういう壁をなくしてきた・・事を書きたかった。
要するに、2部はこれで終わりだけれど逆にいえば3部の始まり。
そういうのを表現したかったのに・・・。
2部の締めくくりに2人の思いを書くので後一話だけ2部があってそれで3部に入ります。
これからもお付き合いお願いします!



2004.1.30













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