〜買い忘れた物〜
「・・・グラタン・・作ろっか・・」
「・・・そうだね」
突然現れて。
私たちは一言も何もいえなかった。
かすかに手が震えてる。
の声も。
何もなかったらいいのに。
なんだろ、考えてることはたくさんあって。
二人とも台所に向かってて。
材料を出してるのに。
心 は 放 心 状 態 。
「・・・牛乳・・忘れた」
のその言葉に私もも作る気を失った。
「・・・・どう・・するの」
牛乳がなくてじゃなくて。
これからどうするの?
このままで。
明日普通に学校になんか行けないでしょう。
「・・そうね・・・・」
何も言わないけど。
私も。
も。
上着を着て。
玄関へ向かう。
行き先のない私たち。
身も心も。
無 か っ た ら い い の に 。
そう思う事は
いけませんか―――――――?
〜・あとがき・〜
要するになんだかんだ言ってもこの二人だって子供なんです。
2部のクライマックスへ突っ走って行きます――。