〜絶対に・・・〜
「ごめんなさい」
俺が屋上の陰で寝ていると先輩の声が聞こえてきた。
「そう・・さんはやっぱり男テニの誰かが好きなんだろうね」
もう一人男の声がそう言って消えていった。
どうやら誰かが先輩に告ってたみたいだ。
「リョーマ、もう出てきてもらっても構わないわ」
やっぱりばれてたか、先輩って不二先輩波に鋭いもんな。
「スンマセン、他言はしないんで」
「こっちこそ悪かったわね、寝てたんでしょう?」
そういう先輩はなんとも言えない表情をしていた。
ここ最近先輩は変だ。
どんどん表情がなくなってきてる。
「まぁ・・一応。っていうか先輩って意外ともてるんっすね」
「意外って失礼だと思うんだけれど。。まぁ今日のは珍しい事よ」
俺も先輩も嘘つきだ。
先輩は学校の女子の中でいちばんもててる。
今日みたいなのだって日課のようなものだろうし・・・。
「ところで先輩って本当に男テニの中に好きな人いるんっすか?」
部活ではそういう話題は誰もしない。
こういうチャンスがないと先輩には一生聞けなさそうだし。
「さぁ・・どうかしらね」
確かな答えなんてまったく期待してなかったからいいけど。
でもそういった先輩はどこか悲しげだったからこれ以上はやめておくことにした。
「あぁ、じゃ俺戻るっス」
「あ、うん。悪かったわね」
やっぱり最近の先輩は前からある警戒心の壁が厚くなってる。
言葉に表してみると
『無』
そんな感じだ。。
[]
好きな人・・・・・ね。
のことがあったから誰も聞いてこなかったのよね。
別にと私は違うんだから気にしなくてもいいのに。。
でも絶対教えない。
あの言葉、本当は私の。
私の言葉。
絶対に教えない。
絶対に見せない。
絶対いわないんだから。
好きとか愛とか恋とか。
絶対にしないんだから。
だからごめんね、リョーマ。
悪いけれどあなたにも教えれないわ。
そう、誰にも・・・・・・・・
〜・あとがき・〜
リョーマがかけなくなってきたな・・・。
っていうか皆偽善者だよ。。
氷帝も青学も。。
青学の書けるメンバー残り少なくなってきたなぁ・・・。
(苦手なものは後回しするからだけど)