まさか、こんな事になるなんて。


 俺はどうしたらいいんだ。


 冷静な判断よ――――。


















         〜恋愛感情・騒・〜











 その日俺はにCDを借りるための家によっていた。

 色々喋っていたから帰りはいつもより少し遅くて、私服姿の忍足と会った。


 「あれ、と菊丸やん。二人でなにやってるん?」

 「あ、英二に貸すものあるから家によってもらうの」

 「そうなんや、それにしても青学遅いなー」

 「今日はいっぱい喋ってたから」

 「あ、じゃもう帰ってる?」


 はいつものことを気にかけている。

 一日一回はという名を聞くようになった。


 「なんか用があるって別々に帰ったんやけど、多分帰ってるやろ」

 「そっか」


 そして、適当に喋って忍足と別れた。



 







 「ただいま」

 「おじゃましまーす」



 の家に着いたとき、家に明かりは無かった。



 「戻ってないのかしら」


 電気をつけながらが部屋の中へ入っていく。

 俺はその後をついていった。


 の家は広くて2人暮らしにはちょっと大きいと思った。

 ・・・忍足はこれを一人で暮らしてるのか・・・。

 
 案内された俺は座って待っていたがは誰かに電話し始めた。

 相手は予想どうりだった。


 が・・・。




 「え・・?」

 がかけてすぐ表情が曇った。


 そして、無言のまま電話を切ってしまった。



 「・・?どうかしたのかにゃ?」


 俺はの様子を見て恐る恐る聞いてみた。


 「、携帯の電源切ってるの。普段から連絡取れるように入れてもらってるんだけど・・・」



 本当にのことになると心配する。

 どうしてそんなに・・と聞きたくなるぐらい。

 あんまりが心配そうだから俺は


 「なら、が戻ってくるまで一緒に待っててやるよ」


 と言った。



 は笑って

 「ありがとう」

 っていったけど、不安な顔は変わらなかった。






 このとき8:00。








 その後俺は少しでも落ち着かせるようにいろんなことを喋った。

 いつもどうりに。

 だけど、いくら待ってもは帰ってこない。






 そして9:30。


 流石に俺も心配だ。

 のことを思うようにの事を思っている。

 電話の一つぐらい入れたっておかしくない。





 「・・・どうしたんだろ」




 静かになった部屋にの声が響く。






 「遅いな。忍足にでも相談してみる?」



 俺はこんな時どうしてやったらいいのかわかんなくて、人に頼ってしまう。


 「そうね、隣だし行ってみる」





 俺はたまに俺が無性に嫌いになる。


 ナニモデキナイ子供。


 俺は人に頼る事しかできないから。


 特にこんな時。


 不二や大石ならなんていうだろう。


 きっと、俺なんかよりいい事を言う。



 オレニナニガデキル?








 「英二」




 に呼ばれ俺は振り向いた。



 「一緒にいてくれてありがとう。英二といると安心・・・するのよね。ありがとう」



 は人の心がのぞけるのかと。


 本気で思った。












 そして俺らは忍足の家のチャイムを押して、出て来た忍足にがまだ戻らない事をつげた。


 忍足は冷静に氷帝正レギュラーに連絡をとってくれた。

 
 でも誰も行方は知らず、全員で探す事になったから、俺も青学レギュラーに連絡した。




 10:15、のマンションの下に青学&氷帝レギュラーが集まった。



















 〜・あとがき・〜

英二視点。こんなの英二じゃない―って苦情がきそう(苦笑)
今回は騒ぎがテーマ。
何だか関係無いきもしますが騒ぎが始まる・・というわけで。
氷帝ヒロインだけが目立ってるようですが、そのとうりです(ヲイ)
だけど、青学ヒロインも大きな行動を起こすかもー―。


 







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