こんなの何?
学校に行くのがドキドキする。
今更だけど、昨日の事・・・・
― どきどき ―
本当に今更だけど今日跡部たちに会いづらい。
昨日の事・・・。
昨日の夜からずっと寝ないで考えていた。
私にとって彼らは?
私は絶対他人を信じたくなかった。
だってうそなんて簡単につけるから。
守るとか、好きとか言うのは誰だって出来るから。
その言葉に命かけれるの?
でもこんな考えしか出来ないのはあの人たちのせいだって思うと嫌気がさす。
本当は私だって心のどこかで信じてみたかったの。
多分だけど・・。
だから公園で・・・
跡部たちがこないかずっと気になっていた。
跡部たちは違う。
私はそう思う。
自惚れじゃなくて命がけで何かしてくれそうだから。
だから。
本当の私を見せたい。
そのせいなのかな、昨日の事で嫌われたかな?
本当の私、見せたら嫌われないかな?
らしくない事ばかり考えてしまう。
「はぁ・・・本当にらしくないな」
声にしてみるとさらにため息が出た。
他にもいつも一緒に言っている侑士がいなかったのも気になる。
起きたらがいなかったのも。
・・・・やっぱり嫌われた?・・・・
考える事がいっぱいなのに何一つ答えが出ない。
いつもより思い足取りで。
どんどん暗くなっていく思考・・・。
「――――――!!」
そんな私を大声で叫びながら呼んでる声が聞こえた。
見ると前のほうに今考えていた皆がいた。
岳人とジローが大声をあげて呼んでる。
流石にちょっと恥ずかしい///
でも彼らを見た瞬間さっきまで重かった足が速くなった私は私がいちばん驚いた。
「――!よっかった!!」
さっきの二人が私のそばに来てさっきと変わらない位元気な声で言う。
私のさっきまでの思考とのギャップに言葉が出ない。
それに何のことを言っているのかもよくわからない。
しょうがなく跡部のほうを見たらなんともいえない表情をしてて、
その隣にいた忍足と宍戸も黙っている。
そのせいで私は困った顔をしたんだろう、
「先輩、心配しましたよ」
と長太郎が助けてくれた。
「え?なに・・が?」
昨日の事はもう終わってたし、何で心配?
驚いた私に侑士がため息をついて教えてくれた。
「、20分の遅刻や」
・・・・そっと腕にはめいている時計を見てみる。
「・・・ごめんなさい・・」
本当に朝練が始まって20分以上たっている。
「珍しく素直じゃねえか」
跡部も怒ってる?とか思ったらそういわれてちょっとむかついたけど私が悪いので聞かなかった事にした。
「だいたいどこいってたんだよー?俺のマンションまで行ったのにいなくてびっくりしたぜ!!」
岳人が相変わらず無駄に飛び跳ねながら言う。
いなくてびっくり・・・そうよね、昨日の今日だもんね。
「あ・・多分考え事してたから違う道できたの・・・かも・・」
じゃないといつもと同じくらいに出たから可笑しいし。。
でも、そういったら皆が笑い出して。
「普通に気付くだろ」
とか言ってる。
「悪かったわね、癖なのよ」
知らない土地を知らない道を知らずに歩いてる事なんて私にとってはそう珍しい事じゃない。
だけど結局さらに笑われて待っててくれてみんなには悪いと思ったけど。
「あ!、待てよ!」
学校に向かって走ってみた。
さっきとは全然違って気持ちも軽くなってて。
皆のおかげなんだよねって改めて思った。
結局彼らには追いつかれたけどすっごくドキドキしてる。
さっきとは違う、けど又初めてなドキドキ。
恐がってるドキドキじゃなくて。
わくわくしてるドキドキ。
〜あとがき〜
ずっとこれをどうやって書こうか悩んで悩んで色々パターンを書いたけど結局これになりました。
遅くなってごめんなさい。
上の青学ヒロインの話は!?って感じですが、青学ヒロインはまたちゃんと考えてるので・・・。
別にシリーズの間に無理やり入れたんじゃないんですよぉ!
ちょっとだけ心を開いてきた・・・ってかんじですかねぇ。。
とっても大切に書いたわりにはつたわりにくい文章ですね・・・(汗)
長いのが好きな私はなかなか進まなくてすみません。。
2004年度最初の夢です。
今年も宜しくお願いいたします(ペコリ)
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