ごめん。
。
ごめんな。
ほんとうにごめんなさい。
〜恋愛感情・謝・〜
俺はが戻ってこないと聞いたとき、すごく責任を感じた。
部室で何気なく聞いたこと。
『そういえばって好きな人とかいないのか?』
本当に、その場の雰囲気で軽い気持ちで言った。
それがこんな事になるなんて――――。
誰も俺のせいなんてガキみたいな事言わないけど、俺のせいだ。
侑士からメールで
『公園の可能性大』
ときて俺はいっしょにいた跡部と公園を巡っていた。
小さい公園から大きい公園まで。
そして、団地の中にある小さな公園を見つけた。
そこら辺にすんでる子供しか知らないような小さな公園。
そこにがいた。
何だからしくないけど、ブランコに座って。。
俺はすぐに飛び出そうとしたけど、跡部が皆に知らせるほうが先だといったから俺はメールをした。
だからその間に見つけた興奮が少し収まって変なことを考えた。
らしくない。
俺はそう思ったけど、じゃらしいって何だ?
ずっと一緒にいたのにすぐに答えが出ない。
俺はの近くにいるようで離れていたのか―――――?
跡部が歩き出す。
俺も同時に歩き出した。
するとすぐにがビクッと肩を震わせたのがわかった。
遠慮がちにがこっちを向く。
「跡部・・に岳人」
少しかすれた声でが言う。
その瞳は光がなく不安でいっぱいだった。
あぁこんな風にさせたのは俺のせいだ。
「ごめん」
最初に言う言葉はこんなんじゃいけないとわかっているけど。
「ごめん、」
俺はこれ以外言う事が出来ない。
だって、ガキだから。。。
俺はごめんとつぶやきながら俯いた。
これ以上のことを見ていられなかった。
「どうして岳人が謝る・・・の?」
沈黙する中がさっきよりしっかりした声で言った。
「俺、に余計な事聞いたから・・・」
またごめんとしか言えない俺は悔しい。
「えっとね・・岳人・・。岳人のせいじゃない・・から、本当に」
こんな状況でにこんな事言わせている俺はやっぱり嫌だったけど。
単純だけど。
もしかしたら口を利いてくれないかと思っていたから。
少しだけホッとした。
そんな俺はやっぱりガキだと思う。
他のやつだったらもっと上手くいえるんだろうな。
侑士とか跡部とか。。
そして俺はこの場に跡部がいることを思い出した。
ここで黙ってくれたのはやっぱり跡部は俺より大人だからだと思う。
「私が・・ダメな・・だけだから・・・」
が小さくそうつぶやいた。
何となく直感だけどこれから先は俺より跡部が話すほうが言いと思った。
本当は聞かないほうがもっといいのかもしれないけど、俺はもっとのことが知りたかった。
だからここで、俺は口をつぐんだ。
本当はこんな事でホッとしちゃいけないのかもしれないけど、
いつまでも引きずるのは俺らしくない気がするから、
が言ってくれたからもう言わない。
でも、やっぱり後でももう一度だけ
『ごめんなさい』
って言うって俺は決めた。
〜・あとがき・〜
んー話の展開がまたもや強引。
初岳人視点です。
本当は即本題に入ろうかと思ったけど、それもどうかと思って。。
岳人で前置きを。。
でもこれはこれでかいて良かったかなと思う。。
次は景吾視点かな。。。
テーマは謝罪。
岳人にだって責任感はある!!
ここまで暗い思考になるとは思わなかったけど・・・。
まぁ、最後は前向きに。