〜ブラックコーヒー〜
俺が公園でお昼寝してたら誰かが近くのベンチに座ったみたいで、ゆっくり目を開けたら見覚えのあるおかっぱがぼんやり見えた。
綺麗なピンクに近い赤。
俺とは反対でサラサラなんだよね、あの髪の毛。
あんなの岳人以外に見たことないんだよね、俺。
少し移動してみたらちょっとだけ顔が見えてやっぱり岳人だった。
岳人はいつも何かお菓子とかもってるから貰おう〜と思って体を起こしてみたら、岳人の表情が良く見えるようになってびっくりした。
なに考えてるの?
久々に見た、岳人の真剣な顔。試合とかでも真剣だけどあれはワクワクしてる真剣。
今の岳人の顔は・・・
侑士や跡部よりも迫力があった。
「岳人〜?」
「あ、ジローじゃん。又寝てたのかよ〜」
そういう岳人は言葉はいつもどうりだったけど表情が全然違う。俺も人の事言えないと思うけど岳人ってすぐに顔に出る。。
「うん〜眠かったC〜。岳人は何してるの〜?」
「べっつにー?侑士のとこ行った帰り」
岳人は嘘つくのも下手だ。目が泳いでる。
「なんかあったでしょう?」
俺がそう言うといかにも何で分かるんだよ!って表情してて面白いとかちょっと思った。
「なんでだよ?」
それでも必死に邪魔化してる岳人。追求するの止めてあげようかなって思ったけど岳人は溜めると爆発するほうだからなーとか思う方が強かった。。
「だって岳人、なんかあるとブラックコーヒー飲むでしょ〜?」
伊達に3年も付き合ってないんだよ。いつも寝てるからって跡部の癖だって侑士の癖だって岳人の癖だって分かってるつもりだよ。
岳人にブラックコーヒーは似合わないとかよく言われてるけど(女の子たちに)こういう時はぴったりだと思う。
「・・・こ、これは間違えてかったんだよ!!」
そう、今だって岳人の手にはブラックコーヒーがある。
本人は無意識なんだー。新たな発見〜。。
「それで何があったの?侑士のとこってことはとなんかあったの?」
「な、なんでわかるんだよ!!」
そういうから、分かるんだよ岳人。
「それでどうしたの?」
俺がそう言ったら岳人がさっきの失態に気付いたらしくって(ちょっと遅いと思う)口を開いた。
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「・・平気かな?」
岳人が話し終わってしばらく二人で黙ってたけど俺達の考えが一致した。
「「のとこ行こう」」
そういったら俺と岳人は競争するように公園から出て行ってのマンションを目指した。
心のどこかで
『また居なくなって・・・』
そんな声が聞こえてきそうだった。
のマンションまで行くとそこには青学の人たちが何人かいた。
そのなかに菊丸がいたから目的は俺たちと一緒だ。ってすぐに分かったけど、違ったのはもう目的を果たしていた事。
「も・・も居なかったよ」
不二のその一言が嫌な予感を予感じゃなくて現実にさせた。
いなくなっちゃいやだよ、―――――――――――。
〜・あとがき・〜
真剣に岳人すきだなーとこれ書いてて思った。
ジロc、正直前までそこまで好きじゃなかった(?)っていうか書きにくい人〜って思ってたけど、
最近は氷帝で一番書きやすいかも!?とか・・・。
そんなわけで管理人、今インフルエンザにかかってるので普段に増して文章可笑しいかもしれませんが、
すみません。。
いつもより間を少なくして見ました。
どっちが読みやすいですかね?