〜違う事と違わない事〜






 

 




 「鳳?」





 俺が次の時間が自習だったからサボろうかと屋上に向かっていたら聞き覚えのある声で呼ばれた。






 「あ、先輩」



 そこにいたのは先輩。

 下からきたって事は中庭にでも居たのだろうか。。



 「何処へ行くの?もうすぐチャイムなるわよ」



 俺がサボる事を知って知らずかそう聞いてきた。






 「あー次の時間自習なんで屋上にでも行こうかと・・・」




 先輩に聞かれるとなんでも素直に言ってしまう。

 跡部先輩や忍足先輩も聞き上手(っていうか半分脅しだよな、あれは。。)だけど先輩は雰囲気で言わさせられる。







 「そう、鳳は偉いわね」





 「・・・え!?」




 もしかしたら怒られるかと思っていたのに意外なセリフに俺は驚いた。

 




 「さっき、侑士は普通の授業なのにサボるって言っていたから」



 その先輩の言葉を聞いて俺は苦笑いを浮かべた。


 
 (忍足先輩だけじゃなくて他の先輩も結構サボってるもんな。)




 「といいつつも私もこれから屋上で偉い2年生とサボる予定なんだけれどね」









 (・・・・・えぇ!)




 又驚いてる俺を先輩は楽しそうに見ながら屋上へ向かった。





















 「先輩でもサボったりするんですね」


 屋上に行ったら誰もいなかった。




 「意外かしら?でも結構計画的にサボってるのよ」


 「計画的に・・ですか?」


 「今は歴史の時間だけど歴史はちゃんとテスト取ってるから。それに今まで歴史サボった事ないの」

 
 「つまり成績には影響しないわけですね?」


 「皆と違って先生たちには好印象だから」





 まぁ先輩らしいといえばらしい。

 微妙にちゃっかりしてるところはよく見かけるし。。





 「それにこんな機会がないと鳳君とはあまり喋れないしね」




 ・・・今日の俺は驚かされてばかりだと思う。。


 でも。



 先輩の言う事は正しい。



 俺は2年だから。






 入れない話題だって他のレギュラーの先輩たちと比べたら多い。



















 「・・・どうして先輩は俺の事を君付けするんですか?」








 これは前からの疑問で。

 
 やっぱり違う扱いをされてるみたいであまり好きじゃないこと。










 「私ね、人のこと君付けとかさん付けとか苗字で呼ぶの嫌いなの。だけど鳳君って私の中で私に近い人だから特別・・だからかしらね」


 「・・・えっと・・・」



 「意味がわかりにくいと思うんだけれど。鳳君って私に似てるところがあるって言うのかしら。
 
 レギュラー皆私にとっては特別なの。だけど一人一人を見たらもっと特別になるの。

 それで私の中で鳳君は君付けなの。わかるかしら?」



 


 何となくだけど先輩の言いたい事はわかる。

 じゃ言って見てと言われたら言えない・・けど先輩が言うから俺はわかる。

 





 「はい、何となくわかりました」


 
 「別に学年が違うからって違う扱いをしてるわけじゃないのよ。ただ鳳君は鳳君。侑士だって侑士だし。

  勿論跡部は跡部。呼び方は違うけど皆特別でしょう」













 先輩にはかなわない。


 いつもそう思う。



 俺の思ってる事や悩んでる事をすぐに言ってくれてその瞬間すっきりする。



 
 単純すぎる俺に笑えてくる。


 それでも先輩はそれが俺だってあっさり受け止めると思う。



 俺は俺をなかなか受け止めれないのに。



 















 「鳳君は鳳君なのよ。学年が違ったって私にとっても皆にとっても鳳君は鳳君なのよ」












 
 単純な俺だけど。



 単純に先輩の言葉を信じて嬉しく思えること。




 そんな俺は俺が嫌いじゃない。
























 〜あとがき〜
この内容難しかった・・・・。
なかなかつたわりにくい!!
一生懸命言葉考えたけど難しかった・・。
わかりにくい内容ですみません。。
ヒロインが素直じゃないから更に伝わりにくいし。。
学年なんて関係なく鳳長太郎という人間が大切ってことです・・かねぇ。。

・・・文才無いのを深く悲しみます・・・。

 
    


















 
 

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