〜いまだ残るもの・後・〜
「いいかげんにしなさいよ!!」
そんな女の声が聞こえてきた。
そこの見ると、を囲んで女子が5・6人おった。
その女子たちは見るからに怒っててその中の一人が手をあげた。
「なにしてるんや?」
いきなり俺が出てきたからか知らんけどすごく驚いたように全員がこっちを見よった。
俺もきっと睨んでたんやと思うけどその女子たちはバツの悪そうな顔をして去っていきおった。
勿論顔は全員覚えさせてもらったで。
「、大丈夫か?」
女子がいなくなった後俺はのそばに近寄っていった。
「ええ、平気よ」
はいつもどうり俺にそういう。
だから俺も深くは聞かんでおくことにした。
「そか。なら教室戻りや。もうすぐ授業始まるで」
「侑士もでしょう」
「俺はサボる為にここにきたんや」
「あっそう。なら又後でね」
そう言っては俺から離れて3年の棟のほうへ歩き始めた。
でも一度だけ立ち止まって。
「侑士」
「なんや?」
「とりあえず、ありがとう」
「とりあえずかいな」
きっとは俺が知っててここに着たことをわかってたんやろう。
いつもどうりで話し掛けてきたけど。
囲まれてる時のは。
初めて会った時以上の無表情で。
まるで別人のような雰囲気。
警戒心と。
不安でいっぱいの目をしていたことを。
おれはしばらく心に納めておくことにした。
〜・あとがき・〜
これは一部で書く予定だったんですが話が変わってしまったので。
いつか書きたいなぁと思っていたのでよかったですv
でも確かにすんごいポジションにいるよね、このヒロイン・・。