大丈夫だから。
一人で平気だから。
だから・・・・ね。
〜その子って〜
がマネとしてちゃんと部活に出る朝、正レギュラーの目を疑う光景があった。
”侑士とが一緒に登校!?”
昨日の会話を聞けば、少なくとも仲がいいとはおもえなかった二人が。
なんだか、昨日より数段仲良くなっている気がする。
そんな考えが頭の中をめぐっている中、一番初めに行動に出たのは岳人だった。
「ゆ、侑士!」
興奮しているのか、癖なのか、飛び跳ねながら叫ぶ。
「おぅ、岳人やん」
そんな岳人に慣れている侑士は普通に返す。
「な、な、なんでと一緒なんだよ!?」
「だって、隣やし」
あーやかましいと言う感じに侑士が答え、岳人がむきになっている中。
「・・・・ねぇ、この人が向日岳人でしょ、侑士?」
のこの一言。
(いきなりそれかよ!)
(っていうか、今侑士って呼びましたよね!)
心の中でつっこむ亮と鳳。
「あぁ、そうや。わかりやすいやろ」
「えぇ、まぁ全員個性的だからわかりやすいけど」
「も含めてな」
「・・・・一緒にしないで」
侑士が笑いながらと話す。
もなんだか凄く打ち解けた様子だ。
(個性的ってなんだよ!)
(忍足先輩がって!)
また、微妙に心の中でつっこむ二人。
「おい、忍足」
そんななんともいえない状況の中、景吾がはじめて口を開いた。
「なんや?」
「お前、に何をした?」
「はぁ?なんややきもち?」
景吾の反応にいかにも面白そうに侑士が言う。
しかし、間髪いれずに。
「なにいってるんだよ、お前」
「なにいってんのよ、侑士」
景吾とが声をそろえる。
しばしのにらみ合い。。。
「で、跡部は何がいいたいん?」
そんな二人を見てずっと笑っていた侑士がしばらくして言う。
「お前ら、下の名前で呼ぶほど仲良くなかっただろうが」
「昨夜色々あったんやんな、」
景吾の問いに意味深に答えた侑士に他のメンバーはさっと顔を見合わせた。
「侑士、そんなに意味深な言い方しないで。ただ話しただけでしょう」
はあきれたように口をはさむ。
「何を話したんですか?」
そこで聞いたのは鳳だった。
「え、あぁ別にたいしたことじゃないのよ。ちょっと協力して欲しい事があってね」
「協力・・・ですか?」
「人探しをね」
そんな会話をしていたとき、珍しく朝練に監督が来た。
「おはようございます」
たくさんの挨拶を受けながら、達のところへ来る。
「おはようございます」
ここでも、皆とりあえず挨拶をする。
「監督珍しいですね」
「あぁ、ちょっとに用があってな」
いきなり名前を出され、はえっ?と言う表情をする。
「何ですか?」
「これを預かってきてな」
そう言って、監督はの前に書類の入った封筒を差し出す。
それを不思議そうに見ていたに監督は
「青学の竜崎先生からだ」
と言った。
はその言葉に納得したらしく、受け取った。
「ありがとうございます、わざわざすみません。」
「ちょうど青学同じような書類を渡しに行っていたからな、ついでだ」
さらっと言う監督だったが、は『同じような書類』というところに反応した。
「あの、つかぬ事を伺いますが、何の書類を持っていったんですか?」
このいきなりの質問には監督も、レギュラーたちも驚いていた。
「・・・あぁ、青学に親せきの子が転入したからかわりにな」
ちょっと間をおいていったその言葉に侑士はを見た。
は、また口を開いた。
「その子って、私と同じ学年の女の子じゃないですか?」
「そう・・だが」
今度は、そこまで言い当てた事に驚いた。
そして、次に言ったの言葉は。
「・・・・その子、青学に通ってるんですよね」
もう疑問ではなく、肯定されているものだった。
放課後。
それまでに、の探している人の事を侑士に聞いた正レギュラーたちに。
は。
青学への道を尋ねていた。。。
〜・あとがき・〜
微妙なとこだなぁ。
また書きたいとこの半分も行かなかった。。
次の舞台は青学!?