「あんたなんか居なかったら良かったのに!!!」





も居なかったら丸く収まるのよ」









私ト舞ノ母親ト呼ブ女ノ人ガ叫ブ。







「お前達なんかいらない子だ!!」









ソシテ・・・私達ノ父親トイウ人ガドナル。。




























         〜いらない子〜














 クラスが新しくなり、一ヶ月。

 クラスになれてグループ的なものが決まってくる頃。

 景吾のクラスに一人、転入生が来た。

 といっても、クラスメートなどに興味ない景吾は自己紹介もろくに聞かないでいた。

 まったく関係なんてない。

 しかしたら口を聞く事だって。

 そんな二人が話すきっかけを持ったのは。。。



 「席はベランダ側の一番後ろだ」



 単純な事だった。



 「わからないことは」



 本当に。



 「隣の跡部に聞くように」





   と な り の せ き 。





 自分の名前が出たので景吾はちゃんと顔を上げ、前を見た。


 そんな景吾の目には。




 黒いさらさらの長い髪、くりっとした目、綺麗な顔立ち、そして。










 とっても印象深い 無 表 情 。








 黒板には彼女の名前―――――









――― 







 彼女はゆっくり歩き跡部の隣の席へ行った。

 そんな彼女の瞳には、何もないような。

 ずっと見てると見てる人が恐くなるような。






 何も。








 無い。












 瞳。


















――――休み時間


 そんな彼女は、クラスメートもなかなか話し掛けない。

 少しはなれたところから、ちらちらと彼女を見て。

 こそこそと言い合っている。

 話し掛けないのに、注目を浴びる少女。


 もちろんあっという間に噂になり、休み時間ごとに、違うクラスからも見学者が増えた。

 決して話し掛けない。



 ただ見るだけ。






 そんな周りの様子には態度を変えなかったが、居心地は決してよくなかった。




 そして。



 それは、隣の席の景吾も同じ。


 普段から休み時間席をあまり立たないため、ずっとの隣にいるのだ。

 周りの態度に気分が悪い。



 そして昼休み。


 とうとう景吾が。















「うるせぇんだよ、お前」











 に話し掛けた。










 ちらっと、横目では景吾を見た。




 そして。










「私があなたに話し掛けるのはこれが初めてなんだけど。」

 と、平然と答えた。





「あれはお前を見に来てるんだろ」

 そう言って、周りの見学者たちを少し睨むように見る景吾。


「私は見にきてなんて頼んでないから、私のせいじゃないと思うけど?」

 あくまでも冷静に答える

 確かにその通りなのだ。

 は、景吾に話し掛けたのはこのときが初めてだし、見学者にも見に来てなど言ってない。

 だけど、違う。

 こんな感情の無い答えは、景吾の機嫌をさらに悪くさせる。




「とにかくうるせぇんだよ、お前がどこかに行けば静かになるんだよ」

「あなたが出て行けばいいんじゃないの。何であなたの為に私は出て行かなくてはいけないの?」














 なんなんだ。



 この決まったような答えは。



 教え込まれたような答えは。



 生意気・・・とは違う。





 無。







 そう、無感情。







 自分の感情がまったく出ていない。









 こいつは・・・・・・・・






 いったい何なんだ?






















 景吾の中に、どう頑張っても解けない課題が出された気がした。
















 そんな景吾を現実に引き戻したのは、明るい声だった。







 「跡部〜!誰と話してんだよ?」

 景吾と同じテニス部正レギュラーの向日 岳人。と

 「うるせぇ、もっと静かにしろ」

 岳人の後ろから呆れながら歩いてきたのは宍戸 亮。


「お前ら何しに来たんだよ」

 そんな二人に機嫌の悪いまま景吾が迷惑そうに言う。

「うっわ〜跡部機嫌わる〜」

「そう思うんなら、さっさと帰れ」

「別にこいつはお前に用があるんじゃねぇよ」

「じゃ、誰に用があるんだよ」

 景吾のその言葉を聞いたとき、岳人が楽しそうに笑ったのを見て、景吾はしまったと思った。

 亮もあ〜あという感じに二人を見る。
 



「誰って?そりゃぁ噂の転校生に!!」




 別にたいしたことが無いのに、凄いだろっと言う感じに岳人がいう。

 岳人はいつもそうだ。自分が凄いわけじゃなくても、いきなり自信を持って発言することがある。

 そういう岳人はよく喋る。(元からよく喋るけど・・・)


 そして、なんだか関係あるような無いような事を自慢するように話そうとしたとき。

 



 「うるさいのはあなたのほうじゃない?」



 何処からとも無く、が話し掛けた。

 もちろんそういったの目線は景吾に向けられている。

 「うるさいのは俺じゃない、こいつだ」

 「あら、あなたに会いにきたんでしょう」
 
 「しらねぇよ。お前らなんで来たんだよ」

 
 



 と会話するたびに間違いなく機嫌の悪くなっていく景吾。

 さっきのお返しというかのように、話し掛ける

 そして、さっきあんなに理由言ったのにと、嘆く岳人。

 


 宍戸はできることならこの場をさっさと去りたいと願った。。








 





 ―・あとがき・―

 絆氷帝一話目ですね。
 原作(元の絆)とかけ離れていった・・・・。(ちなみに、原作は四日月にて)
 もう、元のとは別のものと考えて書こうと思ってます! 
 えっと、ヒロインと景吾、仲わるそうですが、似たもの同士です・・・(多分)
 とりあえず、早く全員出したい!!
 ってことで、次は、侑士君登場・・・の予定です。
 では、ここまで読んでくださってありがとうございました!
 よかったら続きも読んで下さいね!!

                   

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル