〜被害者〜
『、ちょっと聞きたいことあるから電話できる時に電話してくれないかしら』
そんなからのメールが来たのは私が屋上で午後の授業をサボり始めた時。
私も早く話がしたかったから即電話をかけた。
「海良」について。
(っていうか学校で携帯堂々と使う私たちって・・・)
「もしもし、?」
『あら、早かったわね』
「私も聞きたいことがあったの」
『そう、先に良いわよ』
からメールをくれたのに悪いかなと思ったけど遠慮せずにこっちからきりだすことにした。
「あのね『海良』って人が・・」
そこまで言ったらがすぐに反応してきた。
まぁ・・予想はしていたけど。
『海良!』
「うん、なんか転校してきたとか・・海良かどうかはわからないんだけど・・」
そう、まだ確認はしていない。
どっちかって言うと会いたくないからここにいる。
予想だと私の事探していそうだし。
が珍しく分かりやすく驚いているのが分かった。
だけど私もそれを見事にかいされた。
「あのね、海那って人が氷帝に転校してきたらしいんだけど・・」
きっと私もも同じぐらい驚いてると思う。
しばらく私たちはたじたじと会話したけど最後には同じ結論を導き出した。
「『動き出してるはずだからこっちは逃げるでしょ』」
――――――――――――――――――――――(周助)
めずらしくがサボってるなと思っていたらHR前に戻ってきて普段は僕たちと部室に行くのに用があるからって先に行った。
「どうしたの?」
英二が気付くぐらい挙動不審。(英二が怒るから言わないけど)
原因といえば午後から可笑しかったから昼休みの会話を思い出してみる。
「そういえばさークラスの奴が言ってたんだけどさっき言ってた転校生がの事探してたんだって!」
返事もしてなかったのに英二が一人で話題を変えていく。
転校生?そういえば今日の昼休みにそのことを話してたらが考え込んでた。
そうやって僕と英二が教室から出ようとした時見覚えのない男子生徒が教室に入ってきた。
でもクラス数が多い青学では知らない生徒も少なくない。
気にせず外に出た時その男子生徒の声が聞こえてきた。
「いるか?」
と。
どうやら英二の情報は正しかったみたいだね。
話し掛けようとする英二を止めて僕たちは部室に向かった。
「なんで話し掛けなかったのにゃ?」
「んーなんとなく」
英二が聞いてきたが適当にはぐらかした。
英二も長い付き合いでどうせ答えない事がわかったのかそれ以上聞いてこなかった。
だって無防備に近づく必要はないじゃない。
彼の事もうちょっと知ってからでも遅くはないし。
もうちょっと観察してみたいしね。
―――――――――――――――――――――――(リョーマ)
「なにしてるんすか?」
今俺の前にいるのは先輩。
部活中なのに向かってる先はテニスコートじゃなくて校門だ。
「あら、リョーマ。買出しに行くのよ」
先輩はそう言ったけどなんだか俺がここにいる事や話し掛けることが最初からわかっていたような反応。
まぁそれは今に始まった事じゃないけど。
先輩は初めて会った時からそんな感じだったし。
「ふーん」
「リョーマこそなんでここに?」
「別に」
っていうかサボってたんだけど・・。
マネージャーの先輩にそんなことはいえない。
ある意味部長より怖いし・・先輩。
「リョーマに二つ選択肢をあげるわ」
そんな俺に先輩は笑いかけてきた。
・・・・その笑み怖いんですけど。
そしてその選択肢どっちをとってもよくない気がするんですけど。
「1つはこのまま部活にいって部長に怒られて走る。」
やっぱり先輩にはすべてばれている。
「もう一つは・・・・・・・」
俺はテープや包帯を持たされて先輩の横にいる。
先輩のもう一つの選択肢。
「これから買出しに付き合う。もちろんサボってた事は内緒でね」
先輩は不思議な人だと思っていたけどやっぱり不思議だ。
それでも前みたいに無ではなくなった。
どっちかっていうといつも笑ってるし(いろんな意味で)本性見えたりって感じもする。
そんな先輩は嫌いじゃない。
「悪かったわね、つき合わせて」
「別に・・」
自分から誘っといて謝られてもっていう気にもなるけど。
「まぁサボるのもほどほどにしないとレギュラーから落とされるわよ」
くすりと笑う先輩は客観的に見て綺麗。
俺的にこの横顔がいちばん好きだ。
べつに恋愛感情なんて持ってないけど・・。
「なら私はおつりを竜崎先生に渡してくるから。リョーマは先にコートに行ってて」
「っす」
部室まで戻ってきて俺はラケットを持って先輩はお釣りを持って話していた。
その時部長と不二先輩が部室に入ってきた。
「越前!遅刻だ」
「も二人で何処に行ってたの?」
例えば今俺の前にあるものが怖くないといえば。
俺は絶対信じない!
「あれ?買出しに行くって言ってたはずなんだけれど。荷物が多かったからリョーマにも着てもらうって」
そう言う先輩。
・・・絶対嘘・・・・。
それでも今は先輩に頼むしかない。
「誰に伝えたの、?」
「桃と英二よ」
・・・即答でしたね、なんか恨みでもあるんっすか?
桃先輩、英二先輩、ご愁傷様っす。
「悪かったわね、でも包帯とか無くなりそうだったし・・。これからお釣り渡しに行ってくるわ」
「あぁ、頼む」
先輩はこの部の真の支配者だと思う。
ここまであっさり言われると俺も絶句してしまった。
先輩だけは絶対に敵に回さない。
そう心がける事にした。。。
ーおまけー
桃と英二が次の日げっそりしてきた。
「あら二人とも大丈夫?話変わるけど借りたものは早く返してね」
そんな二人に笑いながらそういうがいたとかいなかったとか・・・・。
そんなのロッカーに最近無かった国語辞典と英和辞典がいっぺんに戻ってきていた。
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〜・あとがき・〜
途中からギャグになってしまった。。
これもすべてこの時メッセしてた潤那のせいだー(笑)
今回の被害者は桃と英二でしたが。
しっかり被害受けてもらおうじゃない潤那さん?
そんな会話をしながら書いたので。。
海良と海那と出会うのはいつになるんだろうねー。
延ばすの好きよね、ここの管理人さん。
2004.2.2